2021年5月21日に行った決算発表会の直後から、トヨタ自動車の株価が急上昇しています。
2021年6月6日現在、株価は9,949円となっており、10,000円の大台に乗ろうとしています。(これまでの最高値は、2015年の8783円)
株価急上昇の背景には、
- コロナ禍でも堅調な利益率
- 増配と自己株式取得
- 株式分割(1株から5株へ分割)
と言った要因があると考えられます。
これらの要因について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
コロナ禍でも堅調な利益率
2020年度の前半は、コロナの影響を受けたことで新車販売が前年同期を下回りました。
しかし、2020年度の後半は、新車販売が前年同期を上回り、2020年度の営業利益は約2兆2000億円(利益率:8.3%)となりました。
また、2021年度の営業利益は2兆5000億円を見通しており、来季も順調に売上を伸ばすと予想しています。
増配と自己株式取得
株主への利益還元として、
- 増配と
- 自己株式取得
を発表しました。
配当金は過去最高の240円/株、自己株式取得は2500億円になります。
配当利回りは2.87%、配当性向は29.8%になります。
高配当とは言えないですが、着実に右肩上がりに増配しています。
自己株式所得は、2020年前半は見送ったものの、後半は上限いっぱいまで取得しています。
市場に流れる株式数を減少させ、株主にキャピタルゲインで還元しようとしています。
株式分割(1株から5株へ分割)
2021年5月21日に行った決算発表会で株式分割(1株から5株へ分割)を発表しました。
株式分割を行う目的は、株式の単価を下げるためです。
基本的に日本株は、100株単位でしか購入できません。
10,000円の株を買うには、最低でも100万円を用意しないと購入することができないことになります。
これでは個人投資家の資金が中々集まらない為、単価を下げることで株式購入のハードルを下げようとしています。
こうすることで株式市場から、より多くの資金を集めようしています。
まとめ
トヨタ自動車の株価が急上昇している背景には、
- コロナ禍でも堅調な利益率
- 増配と自己株式取得
- 株式分割(1株から5株へ分割)
と言った要因があると考えられます。
株価は、その企業の未来への期待値を示していると言われています。
現在の株価を見ると、株式市場はトヨタ自動車が今後も成長することを期待していると言えます。
「株式分割が行われる10月以降の株価がどうなるのか?」は、注目すべき内容だと個人的に思っています。
最後に
最後までご覧頂きありがとうございました。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
僕から以上!
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