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【配当利回り5%超え】日本特殊陶業(5334)について解説

こんにちは、当ブログ管理人のacky59です。

2022年3月期第2四半期の決算発表会で年間配当金96円を発表しました。

2021年の年間配当金が60円だった為、37.5%の増配となります。

どうして好調な決算となったのか?」について解説します。

こんな人に読んで欲しい内容になります。

  • 日本特殊陶業がどんな会社か知りたい
  • どうして37.5%も増配したのか理由が知りたい

この記事が皆さんの投資判断の参考になれば幸いです。

目次

会社概要

製品情報

出典:日本特殊陶業HPから抜粋

スパークプラグは世界シェアNo.1、センサもシェアトップクラスです。

スパークプラグとセンサが、日本特殊陶業の主力製品になります。

供給不足で騒がれている半導体部品も生産しています。

地域別の売上比率

出典:日本特殊陶業HPから抜粋

全世界にバランス良く分散されています。

日本は少子高齢化+人口減少が進んでいる為、市場の成長は期待できないです。

海外でも売上があるのは、現在だけでなく将来に対しても成長が期待できます。

事業別の売上構成比

出典:日本特殊陶業HPから抜粋

プラグ事業とセンサ事業が売上の8割を占めています。

2つの事業に偏った経営となっているので、リスク管理の面で少し不安があります。

他の事業の割合をもっと伸ばして、事業の偏りを無くして欲しいですね。

配当方針

出典:日本特殊陶業HPから抜粋

株主還元として配当性向40%を謳っています。

内部留保は将来への投資に使うことも触れられています。

また、利益次第で自己株式取得も視野に入れており、株主還元意識が高い企業です。

配当推移

出典:日本特殊陶業HPから抜粋

2021年はコロナショックで売上が落ちた為、70円から60円に減配しています。

しかし、2021年を除けば、増配もしくは前年維持を継続しています。

今期は増配していますが、過去に減配した実績があることは知っておく必要があります。

2022年3月期 上期実績

業績概要

出展:日本特殊陶業 2022年3月期 第2四半期決算の説明資料

2021年のコロナショックから業績を大幅に回復しています。

特筆すべき点は営業利益率が、8.8%から14.5%に向上しているところです。

増収増益のトヨタ自動車でも11%程度なので、利益率の高さが分かります。

営業利益

出展:日本特殊陶業 2022年3月期 第2四半期決算の説明資料

2021年3月上期と比較して営業利益が約2倍に増加しています。

営業利益は本業で稼いだ利益なので、企業の業績を見る上で重要な指標となります。

上記の決算説明資料から営業利益が増加したのは、

  • 減産していた自動車の製造が回復したこと
  • 利益率が高いと予想される補修用プラグの売上が伸びたこと
  • 半導体部品の受注が伸びたこと
  • 為替影響(円安ドル高)

が主な要因だと言えます。

海外での売上がある場合は、為替の影響を受けやすいことを知っておく必要があります。

下記資料から分かる通り、ドルに対して1円の円安で約7億円も営業利益に差が出ます。

株主還元

業績予想の上方修正に伴い、年間配当金を96円に増配しました。

2021年の年間配当金が60円だったので、前年比で37.5%の増配となります。

利益が増えた分を株主に還元しています。

今後の見通し

スパークプラグ需要予測

2030年に内燃機関を搭載した自動車の生産はピークアウトすると予測しています。

しかし、新車販売が減少するだけで市場には内燃機関を搭載した自動車が多くある為、少なくとも2050年まではスパークプラグの需要が増加すると予測しています。

電気自動車の普及スピードによって予測が大きく変化することも考えられる為、今後の動向を注意して見ておく必要がありそうです。

半導体事業

半導体製造装置の需要は来年以降も伸びると予想しています。

まとめ

日本特殊陶業が37.5%も増配した理由は、

  • 減産していた自動車の製造が回復したこと
  • 利益率が高いと予想される補修用プラグの売上が伸びたこと
  • 半導体部品の受注が伸びたこと
  • 為替影響(円安ドル高)

が主な要因だと言えます。

日本特殊陶業への投資を判断する為の材料は、次の3つだと私は考えています。

  • 内燃機関を搭載した車がすぐには無くならないと言えるか?
  • 半導体部品の売上が伸びそうか?
  • プラグ事業とセンサ事業の2本足打法から脱却できそうか?

これらに対して、YESと回答できれば投資しても良い判断できるでしょう。

この記事の内容が少しだけでも、皆さんの参考になれば幸いです。

それではまた!

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